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「し……静月……っ……」
「静月じゃない、凌駕って言ってるだろ?名前を呼べ」
静月にしてはべッドで珍しくイラついたように俺に向かってそう言った。
そんなに下の名前で呼んで欲しいのだろうか、今更、凌駕って呼びにくいんだけど?
そしてその苛立ちのせいか、擦る指先に力が入り俺の欲をいっそう煽っている。
「あぁぁぁ……やっ、はぅ……あぁ……だめっ……っ、そこ……あぅ……あぁぁぁ……んんん……イク……イきそう!」
俺は何故かムクムク育った息子ちゃんを指で掴んで、自ら自分で寸止めしてしまった。
だけど、その前にもう散々精液まき散らしていたので、もう出ないんじゃないかと心配が頭を過る。
「あぁ……早く……っ、り……凌駕……」
「早くなに?ちゃんと言わないとわかんないよ?」
こいつ……、ちゃんとわかってるくせにわざと意地悪を言う。
「いれ……て……、挿れて……くれ……っ」
「たまんないな……いい子だ葵、ご褒美にもう一度天国見させてあげる」
そう言うなり、俺の脚を持ち上げ腰を高くすると、静月は硬質な肉棒を一気に挿入してきた。
征服欲を満たされたような、満足気な顔で俺を見下ろしている。
それにしても、ああ……俺を貫き支配するかのような静月のペニスが心地良く感じるなんて……、随分俺も調教されたものだ……、少し前まではこんな姿で男に犯されるとか思いもよらなかったし、まして相手をこんなにも愛おしく思う感情とか持ち合わせて無かった、女子とはただ一時の欲望を満たすだけの付き合いでしかなかったので、こんなに感情を揺さぶられるとは思ってもなかった。
ふと我に返ると、静月が一向に動く気配が無いのに、じれた俺は催促をしてしまう。
「はよ……動けよ……」
「見て居たかったんだ……俺にペニスをぶちこまれて期待に打ち震える綺麗な葵を」
ほんとゲスい……。
「動けってば……、時間ないし……」
「帰っちゃう気?」
「いったい何時間てめーんちに居ると思ってんだよ、帰るわ!」
「ダメだよ、夜は瑛斗の誕生日パーティーなんだ、葵も行くよ」
「え、行くわけないじゃん」
何アホなこと言ってんの?
そもそもそんなに仲良くないし……、だいたいあいつ俺の事嫌いだろう?
てか今この状況でそんな話しなくていいし……。
はよ動け……クソッ……もう限界きてるってのに!
「一緒に行って、俺とさっきまでセックスしてましたって、その色っぽい艶やかな顔見せてさ、昨夜、長瀬とは何もなかったって、誤解を解いた方がいいんじゃないの?瑛斗が俺たちどうなってんの?って聞いてたし、仲良しアピール?」
ん?
今なんかサラリと重要なこと言わなかったか?
長瀬と……、なんだって???
「静月……今……なん……て?」
聞こうとしたら、静月が腰を振り出した。
「うっ……あああぁぁぁ……はっ……っ」
気持ち良くて身体が仰け反るぅ……!!
そして、何も言わせないように、がつんがつん最奥を突いてくる!
うぐぐ……っ、あっ……あぁぁぁぁ……、快楽に身体が痺れるぅぅ……、あぁ……いや……まてまて……喘いでる場合じゃねーだろ俺……。
静月……今、なんつったよ……てめぇぇーっ???
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