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パンッ、パンッ、パンッパンッパンッ……。 熱い肌が擦れ合う音が辺りに響いていた。 ああ……だめ……はうっ……気持ちいい……、男にガン掘りされてるってーのに……、理性なんか吹き飛ばされて、今の俺はただただ快楽を貪るただの獣だ。 それに……ああ……身体が溶ける……、全身が熱く燃え尽きそうだ……。 薄暗い室内には俺の喘ぎ声と静月の荒い息遣いが響いていたし、精液に満たされた俺のアナルちゃんからはクチュクチュとやらしい音が出て、それがまた頬が熱くして欲を煽った。 「はっぁ……ん……ああぁぁ……あっ……あああっ……ダメっ……、もっ……いっ……イクッっーっ……!!!」 「俺もイキそう……、一緒に……葵……」 パンッパンッパンッ、静月の突きが更に激しくなり身体が揺さぶられる。 もう下半身は欲で痺れ、麻痺したようにヒクヒク痙攣を起こしていた……。 「も……ダメ……まじ……イク……、はっ……はっ……はっ……、ああああぁぁあ……!」 俺は叫んだと同時に息子ちゃんを握りしめていた手を放したが、朝から何度も絶頂に達し、精液を出し切っていたのでもう殆ど出なかった。 精液が枯れるほどセックスをするのは初めての経験で、改めてここまで俺をイカせた静月を尊敬さえする。 流石に静月も体力が尽きたのか、俺の上に身体を重ねて果ててしまった。 はぁ……はぁ……、……はぁ……。 お互いの息が整うまで少しばかり時間が必要だった。 静月とのエッチは毎回身体の芯から、心の奥まで燃え上がるようだ……。 暫くして俺の上で同時に果てた静月がぐったりとした上身体を起こして、ペニスを抜き取る時には寂しささえ覚えたが、俺を見下ろす瞳には、何時もの意地悪なまなざしは見当たらず、少しばかり安堵した。 でも……一体おまえは何を考えているんだ? おまえには少女のように愛らしく、おまをを見上げてうっとり微笑む彼奴がいるだろう? 過去の亡霊かと思ったら、実態を持って生々しく現れたお前の思い人……、二人の間の親密そうな態度は、あの日、レストランで会ったやたら張り詰めた空気の場から、俺をあっさり締め出した。 ああ……なぜ今急に思い出したリしたんだろう……、ほんの数分前には激しいエッチで天国に舞い上がっていたというのに……、この急激に落ちてしまった俺の憂鬱……。 そんな不安定なメンタルを見透かしたように、静月は俺に少し微笑むと唇を近付けて来た。 俺はまだ朦朧とした頭でそれを受け止め、唇を開いて静月の舌を受け入れると、自然に自分の舌を絡め腕を首に巻き付けて、セックス後の満たされた身体の気怠さを楽しんだ。 ちゅ……くちゅり……、キスはしっとりと甘く、そして、切ない……。 静月はこんなにも俺を抱き倒しながらも、本当は誰を望んでいるのだろうか? いや……もしかしたら、誰も欲していないのかも知れないな、昔の俺のように……。 そう思うと、胸がチリチリした。 「どうした?さっきまで俺を見てウットリしてたのに、今は眉間を寄せて睨んでるけど?」 「ん……いや……何でもない」 静月は訝しそうに俺を見ていたが、俺は静月を押しのけて身体を起こした。 なんか色々現実が俺を襲う……。 そうなのだ、そろそろ帰らないと門限の時刻が迫っていた。 でも……、何か忘れてないか? 「一緒に行かないの?きっと瑛斗も心配してる」 静月も同じく起き上がりながらそう言った。 !!! そうだ! 思い出したぞ、すごく重大なこと! 「あぁ???そうだてめぇ、さっきなんつったよ!!」 「何のこと?」 「しらばっくれてんじゃねぇーよ!おまえさっき長瀬と俺が何も無かったって言わなかったか???」 「言ったよ」 静月は澄ました顔でそう言いやがった。 「なっ……」 なに言ってんだこいつ?!

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