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第17話
それに、この体制超恥いんだけど!
「待てってば!!!!」
俺のテンパり具合とは違い、静月は冷静で動揺隠しきれず、もがく俺を身体で制止ながら俺の顎に手を当てた。
「葵……、綺麗な顔してるよな…」
「え?」
いきなりですか……。
そう言いながら指で俺の唇を撫でるのやめてくれよ……、静月の熱く潤んだ瞳に見つめられるとなんだか頭がぼうっとして動けなくなる……。
くちゅり……俺たちはキスをした……。
いとも簡単にあっさり受け止めるあたり、俺は静月のキスが拒めないらしい……。
絡みつく舌はお互いの欲望をさらに煽る……。
と、その時!!!
俺の中に巨大な杭が打ち込まれたような感覚がして、それは一気に俺の身体を貫いた。
「うわっ!!!」
俺は驚きに目を見張る。
油断した!!!
うぐぐぐ……!
「大丈夫だ葵……息をしろ」
そんなこと言ったって!
無理!!!!
すごい圧迫感に痛みも伴い、息も絶え絶えだ……、く……苦しい!!!
い……痛い!!!
「息しろってば」
「痛い……静月……む……無理だって!」
「十分慣らしたつもりだったけど……、処女だし……、あ、ごめ、お仕置きだったわ」
「おま……、わざとだろ!!!!」
くーーーーっ、涙で霞むほど俺の……ソコ……痛いんだけど……。
「タダでいい思いさせるわけ無いだろ?」
え?
微笑んでるのぉぉぉ?
あなた悪魔くんですか?
俺、痛すぎて泣いてんだけどぉぉぉぉ!
「お仕置きだからね、痛い思いしないとでしょ?」
こいつ絶対サドだ!
超絶Sだ!!!
「痛い、痛い!!静月!もう……やめ……」
次の瞬間、俺の中の異物が一気に最奥まで中に入ってきた。
うぐーーーーっ!!!
俺の目から意図せぬ涙が一筋零れたが、静月がそれを優しく吸い取った。
いやいや優しいんだか優しくないのか……意味不明な行動……。
「葵……、二度と姉貴に手を出さないと誓え!」
え?
今その話?
まあ、そうだよな元々俺がこいつの姉貴に手を出したことに逆上してるんだもんな……、怒るのも無理ないけど……。
でも今の俺は、ナニが痛くてしょうがない……。
なのでそれどころじゃないのです……はい……。
「ごめん、許して……。わ……わかったから、もう……やめよう……な?」
「おまえ、寝ぼけてるのか?ボケ」
なん……だと?
超絶Sくんが暴言を吐きました……。
「やめるわけ無いだろ?」
です……よね?
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