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うーーーん……。
その日はそれから飯を食っても、風呂に入っても夕方の静月とのやり取りが頭から離れなかった。
最悪だ……。
そして静月と潤のエッチしてる場面が、振り払っても振り払っても悪夢のように蘇り、嫉妬心がもやもやと湧いてくる。
もしかしたら今もヤッてんのかな……?
あー、気分が悪い。
まだヤッてる可能性は十分あるな静月しつこいし……、終わったと思ったらすぐに復活するし、あいつを抱きしめてキスをしたり、ファックを繰り返したり……、あぁぁ……嫌だ嫌だそんなの最悪!
俺……、頭が変になりそう……。
うーーむ、ムカツク……。
すげー、腹立つ!
俺の告白を無い事にしやがって!
もし、今俺がエッチしたいって言ったら、あいつどうすんだろ?
無視か?
最中だったら無視だろうな……、嫌がらせで送ってみるか?
ふっ、どうするよ静月、俺はスマホを手にしてアプリを開いた。
『エッチしたいんだけど?』
俺は腹立ち紛れにラインを送った。
返事あるかな……どうかな……。
でも俺って嫌みな奴だよな、相手がエッチの真っ最中だったらウザイとしかいいようがない。
いや、終わった後でもウザすぎるだろうな、そう思うと思わず自虐的な笑いが込み上げてくる。
さあ……どうだ静月、どうするよ?
無視か、返事あるか……。
しばし、スマホを見つめていたら、ピコンと着信音がした。
来たーーーー!
思ったより早えーな、何をしていたんだろう。
でもそれより、返信が気になる!
ドキドキしながらアプリを開く。
!!!
『来いよ』
マジか!
実は、強気でラインを送ったのはいいが、すぐに返事があってちょっと動揺したのは俺の方だ。
単なる嫌がらせで送っただけだったのに、こんなに早く、しかも『来い』だってか?
実際、エッチなどしたい気分ではサラサラない。
言ってみればまあ文句を言いたいだけなのだが、どんな顔してあいつの前に行けばいいんだろう。
まあ俺を呼ぶってことは、潤は居ないだろうし……、いや……あいつのことだから3Pとかしようって……いやいや、そんなことこれまで一度も無かったし、流石にそれは無いだろう。
そんな眩暈がしそうなことを考えていたら、ふと腕のブレスレットが目に入り、これも返さないといけないなと思うと決心が固まった。
あの態度について変化の理由も知りたいしこれも返したい。
あいつの半径二メートル以内には決して近寄らないようにしよう。
俺はスマホを手に、音を立てないよう玄関の戸をそっと閉めると家を出た。
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