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第22話

「欲望で泣きそうな葵ってかわいいな、だけど……」 静月はそう言いながら身体を起こすと、俺をうつ伏せにさせて上に圧し掛かってきた。 「ずっと顔を見ていたいけど、今度はバックね」 そして後ろから俺の頭に手を回して横に向けると首筋にキスをした。 背後に静月を意識すると、まるで動物の繁殖行動を思い起され敗北感に襲われたが、でも心の隅のどこかでゾクゾクするような刺激が脳を駆け巡る。 アホだな俺……。 ちゅ……ちゅ……、舐めてはリップ音をさせてキスを繰り返し、静月の手が背中から乳首に回された時には、俺の身体は快楽を求めて恥ずかしいほどにピクピク震えた。 「は……ぅぅ……」 「もう、ほんとかわいい」 乳首を撫でまわすのやめろ……、それだけでイッてしまいそうだ。 なんで俺こんなに感じてんだろ……、シーツをぐしゃっと鷲掴みにして快楽に悶える俺に対して、背後で嬉しそうに笑っている静月はやはり余裕そうでムカツク……。 クソぉぉぉぉ……。 そして静月が俺の腰をがしりと掴んで少し高く持ち上げた。 頬が更に赤くなるのを感じたが、今更抗議する気はさらさら無かった。 寧ろ、早く……早く……と、望んでさえいる……。 そう、どうしようもなくビッチな俺がいた……。 「じゃあ、挿れて欲しいと言って」 王様のごとく落ち着いた声で静月がそう言った。 ムカつく、ムカツクけど……。 「挿れ……て……静月……はや……く……」 限界に達していた俺はとうとう敗北宣言をした。 王様は俺の答えに満足したのか、俺の足を広げてすでに潤っていた俺のソコに自身をグイっと挿入してきた。 静月の息子ちゃんの、ずしりと貫く存在感は半端ない。 繋がったところから熱が伝わり欲が増す。 痛みも消え二度目はすんなりと静月を受け止め、その圧迫感でさえ心地いいと思えたのには自分でも驚いた。 「動くよ」 「う……ん」 「覚悟して」 静月はやはり余裕声でそう言うと、俺の中の猛ったモノをピストンし始めた。

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