すっかり俺のイキ場所を察知してる静月は、しつこくそこばかり目掛けて突き込んでくるものだから、すぐ俺は白濁を零し始め、思わず声まで漏れてしまった。 「ぁ……ん……あぅ……、や……っめ……そこ……」 「嫌なの？違うでしょ？」 「ふっ……ぁ……ぁ……」 頭が麻痺して何も考えられない……、腰の痺れが強制的に湧き起こり、のた打ち回るほど強烈な快楽が襲ってくる。 「し……ず……き……ぅ……」 「何？」 「い……イク……い……く」 「いいよ、何度でもイッて、かわいい葵……」 静月が俺の乳首を弄りながら、背中を舐めてキスをした。 「はっ……だめ……いく……っ……イクッ……！」 俺は頭を枕に沈めながら静月が俺の身体を撫で回す指や、下半身の圧迫感を感じながら食まれてるような、二人の身体が溶け合ってひとつになったような、不思議な感覚を味わいながら精液を飛ばした。 「葵、もうちょっと待ってね俺もイクから……」 放心状態の脳に、遠くから静月の声が聞こえた。 パン、パンパン……、音と動作が更に激しくなり俺の身体が揺さぶられる。 果てたはずなのに……、静月の指が触れたところが燃えるように熱く、なぜか未だ奥深くから沸き起こる疼きに狂乱しそうだ……、いったいどうなってしまったんだ俺の身体は……。 信じられないことに、何度か突かれる度に下半身に再びジワジワと熱が宿り始めたのを感じて息が漏れた。 「ふぁ……ん……」 「またイッちゃいそう？　いいよ今度は一緒に行こう」 ベッドでの静月は優しい。 俺が快楽に悶えるのを見て楽しむ傾向はあるが、決して独り善がりではなくちゃんと前戯もたっぷりしながら最高にイカしてくれる。 だから俺はそれを拒否できない。 朦朧とした頭より身体の方が素直で、欲に浮かされた俺の口から涎が零れ、白濁がシーツに染みを作っても、静月は俺への突き込みを止めなかった。 やがてブルッと静月の身体が震えて、俺の中に自身の精を放出すると同時に、果てた俺の頭も真っ白になった。 思考は停止し息も絶え絶えの俺を仰向けにすると、俺の顎を取って今度は深いキスをしてきた。 「ふ……ぁ……」 終わった後の唾液が顎を伝うほどの激しいキス……。 行為後のすっかり熱の冷めた突き放しよりはましだが、かと言ってどうだろうこの思わせぶりな濃厚なキスは……。 俺が女だったらきっと勘違いするよな……、こいつが今何を考えているのかはさっぱり分からないけど、こんなキスは止めて欲しい……、なぜなら欲望に再び火が点きそうだからだ……、何度も……何度も沸き起こるエンドレスな欲情……。 そして俺は、止まることを知らない快楽に困惑さえしていた。