「何考えてるのさ」 「お前が最低野郎だなってこと」 「でもえっちは最高でしょ？」 「……」 う……、あんなに見悶えた自分を思い出し、反論できないのが悔しい……。 確かに最高だったよな……。 「真っ赤だよ葵」 そう言って、意地悪そうにクスクス笑いやがった。 くそぉぉぉぉ……。 「でもそうさせるのは葵の身体がエロいからだよ、葵が俺をそうさせるのさ、身体の相性抜群だよね俺たち……」 「だまれ、だまれ！　んなことねーよ！　バカかおまえは！」 俺は静月の肩を押しやろうとしたが、口はキスで塞がれ、両手首は掴まれて自由を奪われた。 圧し掛かる静月の体温が熱い……まるで静月の血液が俺の中に流れて来て、溶け合い融合しそうな気がする。 もういい加減にこいつと距離を取らなければと、俺のシックス・センスが告げていた。 そう思い、無理矢理顔を背けたら耳を食むし首を舐められる。 俺だってそれなりに力はあるが、静月の腕力には勝てないらしい、振り解こうにも腕はがしりと固定されたままだ。 正面向いたら口を抉じ開け、舌を挿入される始末で……。 こうなると俺はやばいんだ……、何度も言うが俺は静月のキスに抵抗できない。 巧みな舌は俺を夢中にさせる……。 「ふ……ぁっ……」 だめだ我慢しようとしても声が出る……、気持ち良さに理性は勝てないらしい……。 いつの間にか俺は口の中で蠢く舌を貪っていた。 ぴちゃ……、くちゅ……。 やらしい水音が耳に届くと、更に顔が赤くなるのを感じた。 「葵は毒を持った綺麗な花だな……止まらない……。ごめん、今日は帰さないから」 毒はお前だろう……、それとも媚薬か……、俺をこんな風に快楽浸けにするなんて……。 最初だけ抵抗したものの、次第に俺の身体の強張りが溶けるのを感じた静月の手が、俺の胸や腰を弄り始めると、敏感になっていた身体はすぐさま反応を起こし始め、静月を受け入れる準備をするように身体が仰け反った。 やがて足を開かれ、静月のモノが俺を貫き、すぐさま勢いよく揺さぶられ始めると、あっという間に欲の波に飲み込まれていった……。 それは何度も何度も繰り返されると同時に、俺は生まれて初めていきっ放しという人生最大の快楽を全身で味わいながら、止まることを知らない性欲と精液を、これでもかと言うほど身体全身で受け止めていた。