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第33話
その夜、夢を見た。
静月が俺を抱きしめて何度もキスをするのだ……。
俺はそれがちっとも嫌でなく、むしろもっと……もっと激しいキス欲っして、静月に身体を摺り寄せていた。
「静月……もっ……と……」
思わず出た声に静月は嬉しそうな顔をして、さらにきつく抱きしめながら俺の身体中にキスの雨を降らす……。
俺が煽られた熱にたまらなくなって声を漏らすと、静月は満足そうでいて傲慢な笑みを浮かべながら俺の足を抱えた。
「葵って本当にエロい……」
熱の籠った瞳でそう呟くと、静月はゆっくりと猛った大きな息子ちゃんを俺の中へと挿入してきた……。
ぐっ……は……。
生々しい圧迫を伴った挿入感に、俺はハッとして目を覚ましたが、我が息子ちゃんも既に興奮してフル勃起していた。
あーーーー???
ヤダヤダヤダ!!!
……なんつー夢を見るのだ!!!
悪夢だこれ……。
昨日の事があまりにもショックで、最悪な夢を見たじゃないか。
静月に抱かれて喜んでるなんて……。
うわぁぁぁ……、気分悪っ……。
まあ、確かにかって感じたことのない快楽に我を忘れた感はあるが、それはそれ、静月がどうのこうのではない。
あいつはホントむかつくんだよな、そしてあの余裕顔が俺を苛立たせる。
しかも、夢だとしても何てこと口走るのだ俺は!
朝から最悪……テンションだだ下がりだ……。
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