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第47話

いつもチャラくて女子とべたべたスキンシップを取ってるのはたまに見かけるが、こいつがゲイだという噂は聞いたことが無かった。 長瀬がゲイなのは知ってたので、たまたま保健室へと向かう葵を見かけて、何となく気になり来てみればこうだ……。 キスする寸前だったよな。 長瀬から奪うように思わず葵の腕を掴んだが、自分でもなぜこんな反応をしたのか不思議だった。 他人に執着しない俺が、玩具を取られた子供のように思わずムッとした。 しかも全然悪びれて無い葵にも何故だか腹が立った。 きっと何も考えずに行動してるのだろう、そういう奴だ。 葵はゲイなんだろうか……。 この前は顔を真っ青にして慌てふためきパニックに陥っていたが、快楽が増すにつれ頑なだった態度が、徐々に変わっていくのを見るは、俺を余計に興奮させた。 確かにあの時の葵は、男とは初めてだと思った。 でも男とヤルことのショックより、渦のように沸き起こる快楽に抵抗できずに、欲に浮かされていったが、きっとその方が葵の思考をより混乱させたかも知れなくて、抗うことができずに俺の前に身体を曝け出した。 そうなるとタゲが外れたように自由になった葵は、無意識に手を伸ばして俺を求めてきた。 何度も何度も葵の壁を目掛けて打ち付けると、涙と涎を流して喜ぶ様は俺の残虐性に火を点け、作り物のように美しい裸体がヒクヒクと痙攣するのを見て、この上なく高揚感が湧いて来た。 快楽に焦点の合わない虚ろな目は、欲に塗れて何も移してはいなかったが、代わりに美しく淫らな身体を差し出して惑わす様は、我を忘れさせる程に俺を凶暴にして、狂ったように何度となく突き込んでも、果てることを知らない快楽に溺れてしまった……。 普段は初めての相手と朝までヤリまくるとかないのに、あり得ないくらい葵を抱き潰して、目の下に隈を作りながら汗と精液まみれで、髪の毛を乱しながら死んだように眠る葵は、それでも見惚れるくらいとても綺麗だった。 朝陽が葵の髪の毛や肌を透かせてより脆さを強調させ、身体に散らばる無数の赤い痣に行為の執拗さが見えた。 でもそれは、疲れ切った葵の様子をベッド脇で見下ろす、俺の歪んだ心を征服欲で満たし、しかも無理矢理起こして嫌がる葵を犯したいと思う、衝動的な犯罪行為の妄想を起こさせた。

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