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キメセクか……。
「うぐっ……」
指が俺の中で生き物のように蠢いていた。
身体がふるふる震える。
は……ぅ……!!!
息が……、身体が……どうしようもなく燃えるように熱い……。
態と指を前立腺に当てて俺の反応を見る静月が憎かった。
それでなくても静月の手が俺の身体を弄っているだけで、毛穴と言う毛穴から俺のフェロモンが放出されているかのように皮膚が敏感になっているのに……。
下半身から沸き起こる欲望は時間の経過と共に俺を錯乱させそうな勢いで、後蕾は指だけで物足りなくヒクヒクと伸縮を繰り返していた……。
その時、静月が指を引き抜いて、後ろから俺に覆い被さって来るなり耳元で囁いた。
「葵、そろそろ俺の欲しくない?」
「何……言って……やが……る!……っ」
静月の指が全身性感帯になった俺の乳首を弄んでいるので、快楽に理性が溺れそうになる俺の言葉が途切れる。
「あ……ん……ぁ……っ」
上半身は手首に手錠を嵌められ、シャツを開けられてもネクタイはそのまま、そして下半身は全て剥ぎ取られての、解放感満開のあられもない恰好だという羞恥が、それもまた俺のイカれた欲を煽っていた。
服を着たまま……しかも制服とか……、素直な息子ちゃんがムクムク育って来たのを感じる。
どんだけ俺も変態なんだよ……。
でも恐ろしいほどに欲が疼いているんだ……。
「ほら、欲しいって言いなよ。そしたら俺が腰の抜けるほど犯してあげるから」
げっすっっっ……!
『おまえはどんな顔して言ってるんだよ!』って、言いたくなった。
学校での澄ました優等生の顔が浮かんで腹が立つ。
でも……、そのゲスい言葉プレイに頭がクラクラする淫乱な俺も俺だな……。
静月の手が胸から腰へとゆっくりと移動するたびに、身体が強まる快楽にピクピク反応する。
「く……っ、……ぁ……ん……」
「強情だね……」
「お……ま……いつか……殺す!」
「うん、いいよ。ここで殺して」
静月は楽しそうにそう言い、その手は俺の感じやすい腰を撫で回すものだから、身体がプルプル震えて、我慢するのに俺は手錠の嵌められた両手で、シーツをぎゅっと握り絞めなければならなかった。
「ねぇ、早く殺してよ葵、ここでね……」
ぷつりと指を突っ込んで、俺の感じるところを押した。
「ひゃ……っ……!」
すると電流が下半身から頭の先まで駆け巡り、眼尻に涙を浮かべながらシーツに額をくっつけて、全身ワナワナ震えながらその欲をやり過ごさなければならなかった。
そんな拷問を耐えている俺の後ろから、静月はちゅっ、っと音をたてて頬にキスをしてきた。
「葵、なにをそんなに我慢してるの?一緒に楽しもうよ」
スポーツじゃないんだぞ!
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