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あああぁぁぁ……。
ミシリと音を立てそうに挿入された静月の熱いモノが、内壁に吸い付いてドクドクと心臓のように息づいていた。
いや……これは俺の心臓だ……。
いつの間にか着信音は止んでいた。
俺は突っ込まれただけでも狂ったような快感に襲われて、自ら腰を振る醜態を犯しそうになるのを、頭の片隅のプライドが辛うじて押し留めていた。
その代わり身体を動き回る手を掴むと、思わずその指を口に含んで舐め回した。
「ん……ぁ……ん……」
「葵、下で咥えながら口でも俺の指を咥えるの?嫌らしいね」
嬉しそうに静月が耳元で囁いたが、俺の頭の中は最早狂うほどに突き上げて、獣のように動いて交尾したいと願うばかりだった。
早く!早く!
この欲求を満たしてくれ!!!
どうして動いてくれないんだ?
「静月……?」
「葵、こっち向いて」
静月が俺の頭を掴んで横を向かせた時、スマホが目に入った。
え?!
「葵の乱れっぷりを撮っておこうと思って」
そう言いながら、静月は欲に浮かされて頬を赤く染めた俺の顔を動画に収めた。
ああ……失態だなと、思ってもどうしようもない……、もう、この行為を止められる筈が無かったからだ……。
「……く……そっ……が、っ…」
言いかけたところで腰を振られて、襲う快楽に言葉を失う。
「あぁ……っ……ん」
「いい声、もっと啼いて葵」
それから強力なピストンが始まると、俺の中は疼きに疼きまくって静月のモノを喜んで咥えていた。
「ほら葵、啼いて……俺の名前を呼んで」
「し……」
「違う、凌駕って呼べって言っただろう?」
始めての熱に浮かされた日に、呼ばされた名前……もうそれだけは呼ばないと決めていた。
静月は俺の恋人じゃないし……。
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