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俺が黙っているのが不満だったのか、静月は更に動きを増して俺の最奥を突いて来た。
「うぐ……っ……い……くっ……ぁぁ……っ」
「いいよ、イッちゃって出しとかないと苦しいから」
そう言いながらも、ガツンガツンと静月が突いてくるので身体が揺さぶられ、またその振動が身体を火照らし脳を狂わせる。
静月のことは嫌いだけど、静月のモノは大好きで、深部を掘られ弄られ涙と涎に塗れながら俺は喜んでいた……。
身体は容赦なく静月に押さえ込まれ、激しい律動にまだ悶えてはいたが、精液は出なかったものの確かに達してしまった。
なのに、このエンドレスな欲の波は怖い程修まらない。
情けないけど快楽に弱い俺……、後で正気に戻ると後悔することはわかっていた。
だけど、今の俺はプライドを捨てても、この狂いそうになる程の、強烈な欲を何度でも解放したかった。
シーツに額を擦りつけ腰を高く掲げた姿は無様に違いない、想像するとゾッとするが快楽に侵されている脳はそれよりも愉しむことを優先させた。
パンパンパン……。
グチャッ、グチャ、クチュ……。
二人の荒い息と共に辺りに木霊するエロい響き……。
「もっと……もっと……!あぁぁ……ん……っ……」
激しく突かれながら揺れる俺の息子ちゃんから先走りが飛び散る。
堪らなくなって触ろうと下し始めた手は、静月に掴まれ元の位置へ戻された。
「だめ触っちゃ……」
そう言って、耳にちゅっとキスをしてきた。
エッチ中の静月はいつも優しい……。
そこに至るまでの経緯は生々しい程ゲスいけれど、それを忘れさせる程の快楽を与えてくれる。
正上位に戻る為に一度抜かれた時には、名残惜しそうに思わず静月の手首を掴んでしまった。
う……、またやってしまった……。
恥ずかしさに顔が火照るのを感じる。
「分かってる。まだ終わらないよ、葵の可愛い顔を見ながらイキたいから」
静月はにこりと綺麗に微笑み、それを受けて俺は素直にコクリと頷いた。
こんなにも従順なのは、まだまだ静月が欲しいからで、さっきからイキッ放しの快感が収まらず、身体の奥が疼いていたからだ。
俺の息子ちゃんは痛いほどおっ立ち、先っちょから精液が腹の上に滴り落ちてきた。
こんな醜態を静月に見せて、明日はきっと顔を合わせられないと思うと少しばかり泣けてきた。
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