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その黒王子はスマホで撮影しながら、ピストンを繰り返し始めると、キメられていた俺はあっという間に官能の嵐に巻き込まれ、何をされているのかさえ考えられなくなった。 頭にあるのは俺を貫く静月の固いモノの感触と、そこに渦巻く果てしない快楽……。 そして……、広い部屋に響く俺の喘ぎ声……。 「い……イク……、……い……くっ……あぁ、あっ……ぁ……ん……」 「俺もイキそう……」 イク寸前で起き上がらされて、対面坐位で下から突き上げられ、静月と目が合った途端、俺はヒクヒク痙攣しながらあっという間に目の前で果てたが、同時に静月もフルッと身体を跳ね上げ果てたようだった。 「……く……っ」 ハァ……ハァ……ハァ……。 お互いの吐息が甘く掛かる……。 静月の首に両手を回して抱き着いていなければ、嵐が去った後の気怠い身体は今にも崩れ落ちそうだった、皮膚がピタリと密着して、お互いの心臓が騒いでるのが分かった。 暫くして呼吸が整う頃に、静月の手が俺の腰を撫でた。 「気持ち良かったね」 「……」 余韻に酔いしれていた俺は、子供のように静月の首筋に頭を埋めていた。 勿論、この上なく良かった……、凄く……、だけどそんなこと口に出して言えやしない。 そんな俺の顔を静月が自分の方に向かせた。 そしてその瞳はじっと俺を捉える。 見下したようないつもの嘲りはどこにも見当たらず、素の静月がそこに居るように感じた。 そしてゆっくり俺の唇を割って舌を潜り込ませてきた。 俺はそれを素直に受け入れた。 いつものように激しいキスではなく、労わるような優しいキス……。 まだ繋がったままなので、上も下も全身で静月を受け入れていると思うと、嵐が去った後の少しばかり冷静になった頭で考えると、さっきまでのかなり強気な暴言や、この必要以上な密着が急に恥ずかしくなった。 「どうした?」 「いや……その……、そろそろ帰らないと……」 「帰したくない」 「む……り……」 「でも薬効いてるからキツイんじゃないの?」 そうなのだ……、さっきから繋がった奥がじんじんと疼き始めていた。 間近でしゃべる静月の囁き声にさえ欲情してる自分がいた。 そして何より対のようにピタリと寄り添う肌の温もりが心地良い……。 「それに今の葵はすごく色っぽいから街に出ると危険だよ、まあ本当に帰ると言うのなら運転手に送らせるけどね」 「何言ってんだよ……、俺男だし……」 「相変わらず呑気だなぁ、俺みたいなのがいっぱいいるってこと」 静月は悪戯にニコリと笑って俺の唇にちゅっと軽くキスをした。 さっきまでの怒りはどこかに追いやられ、今は静月に抱き着いてもっと深いキスを望んでいる俺がいた……。 媚薬のせいで腰が疼いて仕方がない……。 「葵……お願いだから……今夜は泊ってって」 ずるいなこいつ……、俺の理想の顔で、しかもこんな近くで懇願されたら弱気になってしまうじゃないか……。

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