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「こんなにワクワクするのは久しぶりだよ、だから今は葵を放したくない……」 『俺もだよ……』ほんとは、口に出して言いたかった。 でも、今日は尋常でない状態であるということを自覚して、脳内全て曝け出そうとした言葉を必死で飲み込んだ。 ああ……、でも唇を割って入って来た静月の舌は俺の口内で蠢き、頭がクラクラする程に甘く俺を溶かす……。 「ふぁっ……ん……っ」 チュ……、クチュ……、クチュリ……、やらしい水音が更に俺を煽る。 我慢しきれず思わず腰を振ってしまうと、意外にも静月から声が漏れた。 「つっ……」 眉間を寄せながらも、どこかうっとりしたような表情で静月は俺を見ていた。 傲慢な男のこんな表情を見るのは、俺ばかり醜態を見せて落ち込んでいたけど、少しばかり弱点を握ったような、悪くない気分だ……。 でも、そんな余裕もつかの間で、どうにも身体が疼いてしょうがなかった……。 「静月……、俺納まりそうにない……どうしよう……」 結局は泣きつく始末で……。 情けないことにガン勃ちしてる息子ちゃんからは白濁が零れ落ちていて、一向に静まる気配のない息子ちゃんに情けなさが募る……。 「だから責任取るって言ったでしょ?葵の気が済むまで付き合うよ、でも明日学校だから程ほどにね」 学校!! そうだった……すっかり忘れていた。 そうだよ学校もあるし、何より家に帰らないと……だけど……、だけどそんなことよりも今の俺は静月が欲しかった……、そんなにも欲情している自分に驚きつつも、今更無理だよな……この行為を止めるなんて……と、浮かれた頭でぼんやり考えていた。 悔しいけど今の状態ではトイレでシコッて済む問題じゃ無さそうだし、ここは静月に解放して貰わなければ気が変になりそう……。 ……と、言うわけで俺は半泣きになりながら偉そうに命令をした。 「じゃあ、動けよ……早く……」 「涙目の葵は可愛いな」 余裕ぶっこいて静月がニヤリと微笑んだ。 「うっせぇ、誰のせいで……」 チュ……、クチュ……、言葉はキスで遮られる。 「シー……、怒った顔も魅力的だよ」 そんな恥ずかしい言葉を男によく言えるなと思いつつ、照れもあって事を急いた。 「早く……」 「はいはい、姫様の言う通りに……」 そう言うなり、静月は嬉しそうに微笑みながら俺を再びベッドへ倒して上に覆い被さって来た。 滑らかで筋肉質な身体は俺の半身のように符合する、その重ささえ心地良く感じて思わず足を絡めた。 静月は満足そうな表情をして、ゆっくりとピストンを始め、絡めた指先はきつく握り締められる。 「あぁぁ……ん……ぁん……あん……はっ……ぅっ……」 もう全身性感帯になってる俺は、その抜き差しだけで感じまくり、咽び泣きながら喘ぎ声を上げていた。 『これは媚薬のせいなんだ』、頭の片隅でそう自分に言い聞かせながら……。

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