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何度イッたか数知れなかった。
この前のエッチもイキまくったが、今回はキメられたせいか1分1秒さえ静月のモノを抜
き取られたくなくてずっと咥え込んだまま、『もっと!』と何度もせがんでしまった。
静月とのセックスはどうしてこんなにも強烈で激しい快楽を伴うのだろう……。
明日は学校があるので、この前のように朝までヤリまくることはなかったけれど、クスリが切れて俺が落ち着くまで付き合ってくれた。
まあ、そんだけ、あいつは野獣だったわけだが……。
俺の腰は完全に砕けて、朝陽の中で意識が戻りつつあっても、しばらくは起き上がることができなかった。
そんな俺の頭上から、悪魔のように冷酷な声が落ちてきた。
「葵、もうすぐ七時半がくるよ。起きろってば」
「ん……、も少し……寝かせて……」
腰も痛くて寝返り打てないし、頭もぼうっとする……最悪の朝だ……。
何ならベッドから一生起きなくていい。
そうだ……、そうしよう……。
そんな事をぼんやり考えながら頭からすっぽり毛布を被っていたら、それを思いっきり引き剥がされた。
寒っ!!!
「葵!」
それでも動けないものは動けないので、まっ裸で猫のように丸くなって寝ていたら、そのまま身体を抱えられバスルームへと運ばれると、熱い湯船の中へザブンと放り込まれた。
うぎゃっ!
「鬼かおまえは!!!」
あまりにも乱暴な仕打ちに、俺は顔に掛かった水飛沫を払いながら怒って言った。
「早く支度しないと時間無いから」
昨夜の甘い余韻もどこへやら、無表情で淡々と言う姿に俺は悪態をついた。
そうだったな……、エッチ後の静月の冷たい態度は健在だった……。
ヤレればいいんだろうなきっと……。
例えエッチの最中でも、おまえのことを一ミリでも優しいと思った俺が馬鹿だったよ。
昨夜のアレは夢なんだ……そう思うことで、エッチ後のこっ恥ずかしい朝の羞恥心を、俺はどこかに追いやろうとした。
「遅刻はしないからね、首根っこひっ捕まえてでも連れてくから」
そう冷たく言い放つと、静月はバスルームを後にした。
鬼ーーーーっ!!!
ほんと、お前は冷酷で無情な魔王だな!
俺は腹立ち紛れにドア目掛けてボディスポンジを投げつけた。
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