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「葵……、ほら服を脱いで……」
静月がキスの合間にそう言いながら、ジャケットを肩から脱がして行く……。
チュ……、くちゅ……、濃厚なキスに頭はクラクラしていた。
「制服を着たままのエッチとかも酷く燃えるけど、濡れてるから風邪ひくといけないからね」
『バカだよなコイツも……』と思ったけど、首筋を舐められピクリと俺の肩が震えた。
ああ、理性が遠のいてゆく……。
「ふっ……ぁ……」
「綺麗な身体だ……」
そう言って、胸にキスを落としながら濡れた肌に張り付いたシャツを優しく脱がせてくれる。
「葵も俺の服を脱がせて……」
俺は言われるがままに、静月のジャケットに手を掛けて脱がした。
シャツのボタンを外すと綺麗な腹筋が現れて、見たのは始めてでもないのに思わず息を呑んでしまった。
今までどんだけエッチに夢中だったんだよって、自分に突っ込み入れたくなる。
「どうしてこんなに腹筋割れてんの?」
「鍛えてるから?」
「いつよ?」
噂ではボクシングジムに通ってるって聞いたことはあるが、俺がここに来てる間は通ってる感じは無い。
「今は葵の面倒みてるから行けないけど、本当は水、金、土でジムに通ってる」
静月なりに犠牲は払ってたのか、無償で補習に付き合ってくれてんのに、すっぽかしたりして悪いことしてたんだな俺……とか、しおらしく思ってたら。
「でも、こっちの補習の方が楽しいけどね」
と、ゲスい事を言いながら、俺のベルトを外しズボンの中に進入してきた手が、まだ逃げ腰だった俺のヒップを両手で掴んで自分の身体へと引き寄せた。
そして、もみもみしている……。
密着してるものだからお互いの熱が伝わり、俺は頬が赤くなるのを感じた。
「おい!やめろや!」
口では拒否るが下半身が張り詰めているのはバレバレで……。
「もう、ほんと憎たらしいほど可愛いよ」
そう言いながら、静月の指が俺の息子ちゃんを軽く扱いた。
「うぁぁ!や……め……っ」
静月の手によって勢いよく天を向く息子ちゃんが恨めしい……。
「早く俺に身を任せれば楽になるよ、自分が快楽に弱いって知ってるでしょ?」
知ってるよ!
この前思い知らされたわ……、お前の手管には敵わないってことを!
だけどそれがお前だから腹が立つんだよ!
強請るような卑劣な手口を使いながら、世間を騙す魅惑的な笑みで俺を抱きしめる。
それでいて中身は真っ黒王子とか、上等じゃないかよ。
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