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静月は俺の指に自分の指を絡め、耳元でブレスが揺れるのを満足そうに見ていた。
誰にでもこうやってプレゼントするのかな……。
だとしたら同じブレスを着けてる奴がゴッソリ居る可能性はある。
静月のプレゼントだとか自慢気に高々と腕をあげちゃったりするんだろうな、そんな一員になるのはマジでごめんだ、そう思うと今にもブレスを引き千切りたかった。
と言うか、俺がそうだったように静月も俺とのエッチが特別だと思ってるのか、『次の日は無い』と言う定説は破られたわけだが……、俺の何がそうさせるのか分からなかった。
きっと飽きるまで……、気が変わるまでは続くのだろうか……。
静月は貪るように俺の首から胸へとキスの雨を降らせる。
前戯は濃厚で甘く優しい。
虜になるのに時間は必要無かった。
俺は自ら静月の身体を引き寄せ腕を絡める。
静月が俺の腰を撫でると息が上がった。
言葉には死んでも出したくないが凄く気持ちが良い……。
「は……う……ん……、そこ……ばかり……撫でるな……」
「ここ好き、形が良くて触り心地がいいから……、でも葵の身体は全部好きだよ」
「おまえ……俺に……ぞっこんだな……」
「そうだよ、葵が淫乱な身体で誘うからね」
淫乱な身体……、否定できないな……、そうぼんやりと頭の中で思った……。
静月は俺の身体を舐め尽くす勢いで、全身を舐めてはキスを繰り返しす。
その指はいつしか俺の受け入れを促すべく、アナルに挿入されて抜き差しする度に、感度が増して行くのを感じていたし、わざと前立腺を掠められた時には声が漏れた。
「あぁぁ……ん……う……だめ……そこ」
「嘘つき……」
そう言って、更に静月の指は俺の中で蠢く。
「だめ……だ……って……、はぅ……ぁん……あっ……ん!」
全身がワナワナ震えるので、思わずシーツをぎゅっと握り閉めた。
笑みを零す口元は俺の乳首をレロレロ舐めてはチュパッと、リップ音を立てて吸い付いては放す。
その形の良い唇からチロチロ覗くピンクの舌が、乳首をレロレロに舐める様は俺の欲を更に掻き立てた。
「はや……く……」
「俺が欲しいの?」
「ん……」
俺はコクコク頷いた……、感じすぎて声を出すのも辛い。
「じゃあ、ちゃんと言わないと……、『お願い、挿れてって』って」
ああもう……、この男は正気に戻ったら絶対殺す。
「おね……がい……、い……れて……」
「大っきいの挿れてって」
調子乗んな!
言えるか!
アホたれ!
「バカ……じゃ……ねぇ……の?」
息も絶え絶えな俺だけど、言葉は途切れながらもつい反抗する。
「じゃ、お預け」
え?
静月は最中だと言うのにいきなり身を起こすと、サイドボードに置いてあったスマホを手にして電話を掛け始めた。
ええええーっ!
信じられない光景に呆然とする。
しかも、耳を澄ませば電話の相手は瑛斗のようだ。
昼間あれから5限目まで盛ってたとか言ってて、鍵は掛けろと親切にアドバイスをしている。
そんなこと、どうでもいいだろうがぁぁ!
クソがぁぁぁ、今止めるか?
しかも笑顔を零しながらとか、ふざけんなてめーっ!
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