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なんて、妄想に浸っていると、次の瞬間、静月が俺の脚を高く持ち上げた。 「行くよ」 そう言うなり、ツプリと静月が入ってきた。 昨日もヤッたせいか軽く解してくれたからかはわからないが、苦痛も無しにすんなりと奥まで挿入してきた。 その俺を貫く棒は芯を持って、みっちりと身体を圧迫しては存在を主張している。 「はぅ……ん……」 その挿入感にゾワゾワ身体が疼いて身を捩る。 「葵、俺を見て……」 静月が俺の頬に手を当てて、自分の方向へ顔を向かせた。 朦朧とした目で静月を捉える。 「えっろ……」 静月が嬉しそうに言う。 早く動いて欲しいのに、静月の指が俺の唇をなぞる。 「静月……早く……動いて……」 「葵があまりにもエロくて綺麗だったから見惚れてたよ……」 「エロいとか……俺男だし……ばかだよなお前も……」 「俺の腕の中でイク葵の顔とか、ゾクゾクする……」 何度、見られたことだろう……、熱に我を忘れて快楽に震えながら仰け反る姿を……。 「他の奴とヤッたりすると殺すからね」 静月は俺の手首を掴むと、揺れるブレスレットにキスを落としながら俺を見た。 それは背中に黒い羽でも生えてる悪魔のように魅惑的な微笑み、圧倒的支配で俺を跪かせるかのようだった。 答えを待つかのように、じっと俺の瞳を覗き込んでいる。 微笑がこんなにも怖い物だと思える程に眼力がある、でも実際そんなことになれば殺されかねないなと思えたが、でも、心配ないわ……、俺お前以外の男とこんなことできそうにない……なのに……。 「……それって自由だろ?俺束縛されるの嫌いだし……」 とか、反抗する言葉が口から滑り出す始末で……。 途端、静月は眉間に皺を寄せて俺を睨んできた。 「ふーん?そんなこと言っていいの?」 いいし……。 俺が何をしようが静月に命令されるとか、クソ腹立つ。 すると、静月はどこからかコックリングを取り出し、嫌がる俺の息子ちゃんに無理矢理嵌めた。 「や、やめろ……」 手を伸ばして外そうとすると腕を取られ、それを機に、いきなり腰を振って俺の中へ杭を打ち付けてきた。 腕を握る手は強く、激しいピストンからかなり怒っているのが見て取れた。 「あぁぁぁ……ん、……あ……ん……」 いきなりの律動に身体が揺さぶられる。 荒々しく突き込まれても、俺の身体はしっかり内壁で咥え込んでいて、静月の息子ちゃんが前立腺を刺激する度、俺の口から甘いため息が零れ始めた。

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