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第52話
「良し、今から大学受験に関して話すからな。4月末にも話した事の重複もあるかも知れないが、今回は11月から始まる願書受付に沿って、4月よりも詳細に話すから良く聞いておくように。それぞれ指定校推薦.公募推薦.一般入試と決まっただろうから、もう一度確認しながら聞くように」
俺は4月時点では親父の跡を継ぐつもりだったからな
関係ねぇ~と、殆ど上の空で聞いてた。
何も解んねぇ~から良く聞いておかねぇ~と。
クラスの奴らと真剣に聞ける事が嬉しかった。
まさか、俺が大学行きたいと思うとはな。
4月の時点では考えても見なかった事だった。
芳村のお陰だな、それと伊織.祐一もな。
定期テストが終わり、数日後に大学受験ガイダンスを放課後に行われた。
芳村から配われた資料を見ながら、芳村の話を聞く。
「夏休み中には勉強ももちろんだが、志望校のオープンキャンパス見学と入試説明会にも行ったと思う。大学の雰囲気なども体感して、またそれぞれ色々考えたとは思う。もしオープンキャンパスや入試説明会に行ってない者は志望校のwebサイト見るように。大学によってはwebでの質問等も受け答えしてくれるようだから、それらも活用するように。受験までの流れを話すな」
それから資料に沿って願書の取り寄せ方.書き方と注意事項.願書提出方法と注意事項.受験の際の注意事項.合否までの受験の流れを話す。
へえ~、11月から願書受付か。
願書取り寄せないとな。
合格発表は12月中か、今年中には決まるって事か。
「今、言った注意事項は資料にあるから確認しながら願書書くように。大学によっては調査書が必要だったりするから確認して私に言いに来る事。大学の受験スケジュール確認しておけ。指定校推薦.公募推薦の者は面接の他に小論文.プレゼンテーション.学力テスト.実技試験と大学によって様々だ。自分の志望校の受験は何か確認しておく事。面接や小論文で不安な者は私に言ってきてくれ。小論文は与えられたテーマに沿って書く事が一般だ。専攻分野に関するものから時事問題まで様々だ。ネットや本を活用しておく事」
俺の志望校は面接と小論文と言う事は、祐一達と確認してた。
小論文か……不安だな、芳村に聞くか。
「11月出願→11~12月選考→12月合格発表となる。細かいスケジュールは各大学のweb等で確認しておく事。ま、資料に沿って話したが…解らない事は何でも聞いて欲しい」
続けて一般入試、専門学校と話す。
夏休み後半に伊織と祐一とオープンキャンパスに行って見た。
やはり高校とは違い自由で構内も校舎も広かった。
そして色々なサークルや大人っぽい学生と教室とは違う講義室、そして学食も。
全てに置いて違い、新しい世界だと感じた。
学校パンフレットや案内を貰い、俺1人なら大学生活にも不安を感じる所だが、祐一や伊織と言う強い味方が居る。
「春から、ここに通うんだな」
「受かればだけどな」
「受かるさ、3人でキャンパスライフしようぜ」
祐一も伊織も大学の雰囲気を感じ通う気満々だが……俺はまだ言い切れる余裕がない。
伊織や祐一と春からここを歩いてられるよう頑張らねぇ~と。
オープンキャンパスに行った事で、また大学への気持ちが強くなった。
そして芳村が受験までの流れを話す事によって、あまり日にちもないと焦りも感じた。
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