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第116話 R18
「ほら、もっと腰振れよ! そんなんじゃ、いつまでも経っても逝けねぇ~」
俺の上で腰を振り喘ぐ上野の腰を揺さ振り、下から突き上げた。
「ああ…すごっ…凄い!……ぁあ…いい……大き……いい……ぁん」
上半身はブレザーのままで下半身だけ裸で一心不乱に腰を振り喘ぐ上野と対象に、俺は殆ど制服は着たまま最小限だけ露出しセックスしてた。
フェラをしながら自分で解し、俺のモノに力が漲ると「凄い! 硬い! もう大丈夫だね」そう嬉しそうに笑い、俺のモノにゴムを着け腰を跨ぎズブズブズブ……と、自分から挿れてきた上野は俺のモノがデカい事もあり少し苦しそうだが、それでも最後まで自ら挿れた。
キツく締め付ける後孔は俺のモノに快感を齎す。
上野の腰の振りに合わせ俺も自分の快感を追うように下からの突き上げを激しくし、快感に頭も体も支配され何も考えずに気持ち良さと出す事だけを考え他の事は何も考えられなかった。
ガツガツガツ……グッグッグッ……ズブズブズブ……グヂュグヂュグヂュ……
「あああ…海堂ぅ…うっ……逝くぅ…うっ」
上野の後孔の締め付けがキツくなり、俺も堪らずグッと突き挿れ白濁を放った。
「ぐっ…うぐ…くっ……はぁはぁ…うっ」
脱力し、俺の上に覆い被さり荒い息のまま上野は俺にキスを求めて顔を寄せたが……無意識に、顔を背け拒んだ。
「はぁはぁ……キスはだめなんだ……はぁはぁ…でも、セックスは良かった……はぁはぁはぁ…最後にって言ったけど…また機会があったらシタイなぁ~……はぁはぁ」
「………都合が合えばな」
「本当? また誘うね」
余程、俺とのセックスが良かったんだろうな。
嬉しそうな顔を見せた。
セックスしてる時は芳村の事を少しでも忘れる事ができたしな。
上野は上体を起こし、自分のモノに付けてたゴムと俺のモノに着いてたゴムを後処理し、側で下着とズボンを履き身支度した。
「海堂、どうするの?5時間目始まるよ」
次は……芳村の授業…か。
「このままサボる。お前は授業出ろよ」
1人で居たかったから機嫌悪く強く言うと、俺の雰囲気を察して「解った。じゃあ、また誘うね」と言って予冷のチャイムを聞き、早速さと屋上から出て行った。
俺も力無くうな垂れた俺のモノを下着に戻し、太腿辺りにあったズボンを上げ身支度し、そのまままた空を見上げてた。
体はすっきりし気持ちも良かった。
セックスしてる時は気持ち良さで、何もかも忘れる事ができたが終わると虚しさが残る。
やはり好きな奴とのセックスを知ると1番心も体も満たされる事が身に染みて思い知った。
何で、こうなったのか?
急な芳村の心変わりの原因は……親に言われたからなのか?
本当に、そうなのか?
2股も……芳村の性格からして…有り得ないはずだ。
1人考えても何も解らず解決する事もでき無いが芳村は俺を避けてる事が解り、その芳村の行動にも腹が立ち、そんな芳村らしくない態度を見るのも嫌だった。
あ~~、もうどうでもいいや‼︎
自暴自棄の俺は何もかもどうでも良いと思い込もうとした。
屋上の寒さを感じ、屋上から階段の踊り場で壁に寄っ掛かり足を投げ出し目を閉じた。
今頃は、芳村の授業…か。
今までは授業中の芳村の姿を見るのが嬉しかった……今は、辛いだけだ。
これを機に、俺は芳村の授業だけをサボるようになり、HRは顔を背け俺自身も芳村を避けるようになった。
この時の俺はどうしたら良いか解らず自暴自棄で寮でも考える時間があるのが嫌で、以前は誘われたら応えてたが自分から誘う仕草を見せ、それに乗って来た奴とセックスし疲れた体で何も考えずに寝ると言う乱れた生活をしてた。
週末には舎弟を車で呼び出し、前もって電話で「ヤレル女を用意しておけ!」と言って置いた。
迎えに来た車の中で「どうかしました?ヤレル女用意しておけ!なんて、龍臣さんが珍しいですね」
「……その女、お前はもう食ったのか?」
「すみません。先に、頂きました。最近、キャバクラに入って来た新人なんですが、胸はデカいし体の方はなかなかでしたよ」
「……そうか」
こいつと兄弟…か。
ま、良い‼︎ これまでもそう言う事はあった、今更だ。
舎弟に送らせ、女の部屋に行き無茶苦茶に抱いた。
会った時には「どんな人が来るのかって思ってたけど…カッコ良くって良い男で良かったわ」と言ってた癖に、帰る間際に女が一言言い放った。
「女をバカにしてんの?激しいのと乱暴とは違うのよ! 何が有ったかは知らないけど、そう言う感情をセックスでぶつけるなんて最低‼︎ 2度と会わないわ」
「そうかよ! 別に、ヤレル奴なんて他にも居る‼︎」
俺の気持ち何か解んねー癖に、勝手に怒る女に罵倒し部屋を出た。
帰る時に呼び出した舎弟の車に乗り、寮に戻った
車の中でスマホをチェックするが、やはり未読のままのLineを見て気持ちは落ち込む、そんな無口な俺を怖がり話し掛けてくる事もなく無言で運転してた。
久し振りの女の体は柔らかく少しは癒されるかと思ったが……結局は……体だけがすっきりし疲れただけだった。
それでもセックスで疲れた体で眠れた。
教室では日に日に機嫌が悪くなる俺に声を掛けてくる奴は居なかった。
休み時間に机に突っ伏し寝て誰も近寄らせない雰囲気を漂わせ、昼休みには誘われて屋上や体育館近くのトイレや視聴覚教室などでセックスに耽りそんな生活が1週間も続くと、伊織や祐一も黙って遠くから見て居た。
何か言いたそうにしてるのは解ってたが、俺からは声も掛けず拒絶した態度に何も言えずに居た2人だった。
祐一や伊織とも終わり…か。
俺の態度が悪いのは解ってるが……今はそっとして置いて欲しい……じゃないと、また憂さ晴らしに当たり散らしてしまう。
結局……人間なんて1人なんだな。
そう思う反面、人恋しさに相手は誰でもいいから憂さ晴らしにセックスしてる自分も矛盾してるが……。
好きで信頼もしてた芳村からの裏切りに奈落の底に突き落とされ、俺は誰も信用できずに居た。
その時も寮でセックスし、シャワーを浴び疲れた体でベットに入ろうとした時にLineの音でスマホを手に取った。
ピロ~ン♪
芳村⁉︎
一瞬、芳村からだと思った。
Lineは祐一からだった。
一瞬でも芳村からだと思った自分に失笑し、まだ期待してるのか⁉︎ あんな事されてもまだ好きなのか⁉︎ と、自分のバカさ加減にまた失笑した。
祐一のLineを開くと
*♪龍臣、何か悩んでるのは知ってる。今の龍臣は龍臣らしくない! 伊織も口は悪いが、あれで凄く心配してる。俺達では相談相手にならないか?そんなに頼りないか?今まで、ずっと3人で何でも話してきただろ?今は無理でも龍臣の気持ちが落ち着いてからで良い、話せる状況になったら話してくれ。それまで俺達は待ってるからな*♪
珍しく長文の祐一のLineに、涙が頬を伝った。
俺は1人じゃない‼︎
そうだ、こいつらが居た‼︎
自暴自棄になって周りが見えて無かった‼︎
自分1人が不幸のどん底に居ると思い込み誰も俺の気持ち何か解るわけ無いと自分勝手に思ってた
俺は震える手でLineを返した。
*♪すまなかった。もう少し時間くれ……ありがと*♪
それだけ返すのが精一杯だった。
祐一…そして伊織……お前達が居てくれて良かった。
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