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第136話

「あっ! 海堂の……」 笑ってた芳村が何かに気付き、そして……放出しても、まだ芯が残ってる俺のモノに顔を寄せた。 「………?」 芳村の行動が解らずに居ると、俺のモノの先っぽをチュウ~~っ!と吸った。 はっ?何?すっげぇ~気持ち良いけど……またフェラするのか? 吸われて、俺は気持ち良さに身震いした。 「何?……どうした?」 「ん?海堂のあんなに出したのに、先端に少し白濁が玉になってたから。前に、海堂もそうしてただろ?」 芳村は上体を起こし笑って話す。 俺がした事で、そうするのが当然だと思ってるようだ。 何も知らないって素晴らしい‼︎ このまま黙ってよう。 セックスの時には…男同士のセックスは何も知らない芳村に色々教えて…俺色に染められると思うと嬉しさが胸いっぱいに広がる。 それと同時に悪戯心と目論みも芽生えた。 ついニヤニヤしてしまう。 「ああ、礼儀みたいなもん…かな?ちゃんと覚えてたんだな。偉いぞ」 褒められて照れる顔も可愛い。 「海堂のって大きいよな。身長も大きいから、やはり体と比例してるのかな~。ちょっと羨ましい…」 嬉しい事言ってくれる。 男として、やはり男のシンボルを褒められるのは嬉しい‼︎ 体と比例してるとか親の遺伝とかもあるかもしれねーけど、やっぱ使うとデカく育つ。 でも、それは言えねーな。 「そうかもな。ま、自慢は出来るけどな。でもよー、デカいのも良し悪しじゃねーの」 「何で?男なら皆んな羨ましいと思うけど?」 自慢出来るなら良いじゃない?と不思議に思ってるようだ。 「まあな。良く見られたり羨ましがられたりするけど、俺もわざと自慢気に見せつけたりして優越感に浸ったりする。けど、痛いとか挿れてもねーのにデカ過ぎて這入らないとか怖気づいてさ、そんでも挿れれば皆んな喜ぶんだよな~」 自慢のモノを褒められて、浮かれて余計な事をベラベラ話してた事に気づかず、黙って聞いてた芳村の顔が怪訝な顔に変わったのにも気づかずに自慢話をしてた。 「……誰のを誰に挿れたんだ⁉︎ 皆んなって?ふ~~ん……そんなに相手が居るんじゃ……私の出る幕は無いな……そうか、良~~く解った‼︎」 芳村にしては低い声を出しそっぽを向いて……怒ってる? ヤバッ! 調子に乗った~~‼︎ でも……妬きもち焼かれてるようで嬉しさも半分あったが……そんな事も言ってられないと俺は慌てて言い訳をした。 「ち.違う! そう言ってたのは、伊織が自慢して言ってたんだ‼︎ 相手にこう言われたとかどうだったとか良く俺に自慢してくる‼︎ 伊織から散々聞かされて……そうらしいって言う話だ。例え話だって~」 伊織、ごめん‼︎ 今は、伊織の所為にするしかねー。 苦しい言い訳だが……誤魔化されてくれ‼︎ 「……確かに、成宮も背が高いしな。体に比例する理論でいくと……自慢するだけのモノはあるのかもな」 ……誤魔化されてくれた? でも……腑(ふ)に落ちない! 「……芳村……今、伊織のモノを想像した⁉︎」 今度は俺が低い声を出しムッとし話す。 芳村が俺以外の男のモノを想像するなんて‼︎ 伊織のモノでもムカつく! 「あいつのより俺の方がデカい‼︎ それは祐一に確認済みだ! 何なら、祐一が証言してくれる‼︎」 今度は芳村が慌てて、顔をブンブン…振って言い訳してきた。 「私は成宮のなんか想像してない‼︎ そもそも男に興味ないんだからな!……私は海堂だから……その……モノの大きさとか別に……私は海堂自身が居れば…側にいてくれれば、それで充分だ」 「芳村! 俺もだ‼︎」 俺も同じ気持ちだ! またぎゅっと抱きしめた。 クスクスクス…… 耳元で可愛らしい笑い声が聞こえた。 「何?」 「だってさ~、大きさとかの話を真面目にしてるのが、何だか可笑しくって~~、低次元の話しで揉めてさ~。小学生みたいだなって、小学生の時って、そう言うのが気になり出す時期じゃない。で、プールの着替えとか修学旅行の時に、そう言う話してさ。そう思うと、大の大人が真面目に話す事じゃないなぁーって思うと可笑しくってー」 「確かにな」 そう言ったものの……今だに高校生にもなって、俺と伊織はモノのデカさの話しやらどっちがセックス上手いかとか…言い合う……それで揉める。芳村に言われて……俺と伊織はまだ小学生レベルの精神って事か⁉︎ いつも祐一が張り合う俺達を見て呆れてる顔をしてるのは…祐一もそう思ってるって事か⁉︎ 芳村に知られたら笑われる‼︎ 黙っておこう~~っと! あと、お互い過去の事に妬きもち焼いても仕方ねーし、それも言うまい‼︎ 俺は話しを逸らすように違う話題を振った。 「芳村、頑張ってくれたな。ありがと」 「下手だったけどな」 照れて茶目っ気たっぷりに話す。 芳村って知れば知る程……可愛いんだよな。 「そんなに下手じゃなかったぞ。それに芳村が上手かったら……疑っちまう。これで良い‼︎……俺…今度こっちでシタい‼︎」 俺は抱きしめてた芳村の背中から手を下へ移し尻を撫でた。 「ぁ…私もシタい…」 ツンデレの芳村も良いけど、素直で積極的な芳村もまた良い‼︎ 尻を撫で揉みながらギュッと抱きしめた!

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