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第一章・3
無言で首を横に振る昴に、暁斗も黙って笑顔を向けた。
でしょうね、と語らずとも伝えてくる。
人に笑われる事は嫌いな昴だったが、暁斗の笑顔は好きだった。
今だって、馬の鼻面を毛嫌いしている自分を揶揄しているでもなく、また責めているでもなく。
彼が持つ、独特の笑顔なのだろうな、と奏も笑った。
ゆったりとした時間の中、視線を暁斗から馬の親子へと戻した時に、突然激しい勢いで別の大きな馬が突進してきた。
右に左に、前に後ろにとせわしなく親子の周囲をうろついていたが、やがて後足二本で立ち上がると母馬の背後から乗りかかってきた。
激しいいななきと、乱れる蹄が青草を踏み散らす。
仔馬は悲鳴を上げ、パニックになっている。
やがて嫌がる母馬に、突如現れた牡馬はその太いペニスを突き立て腰を動かし始めのだ!
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