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第一章・18
「……んッ、ふ。ん、ぅん……」
だが、これまでのどんなキスより甘美だった。
密やかな声まで立てて、昴の真っ白だった頭はバラ色に塗り替えられていった。
暁斗の浴衣の端を握りしめ、昴は忍び込んできた彼の舌を受け入れていた。
強張って動かない昴の舌を、暁斗の舌が優しく舐め、絡ませてくる。
何度も何度も舐められているうちに、昴もまた同じように暁斗の舌をゆっくり舐め始めた。
途端、ぐいと体を強く抱かれた。
そのまま身を任せ、咥内で愛し合った。
「ん、ぁ。ふッ、ぁあ、ん」
声が漏れる。
この僕が。
なんてはしたない。
だけど、気持ちよくて幸せで、刺激的でたまらない。
やがて暁斗が、そっと口を離した。
名残惜しい、とすら感じた。
もっともっと、こうしていたかったのに。
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