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第一章・23
これは苛めがいがある、と手を下に伸ばし彼の性器に触れてみると、じわりと濡れた感触がある。
唇を巻いた歯を立てて桃色を濃くした乳首を噛みしだくと、余裕のない喘ぎとともに、さらにその先端から体液が溢れてきた。
これは過敏過ぎると胸から顔を上げて昴の表情を伺ってみると、瞳は潤み、うっすらと涙を浮かべている。
まさか。
「初めて、でございますか?」
昴はその眼に一瞬怯えたような色を浮かべたが、すぐにぎゅうと閉じて首を横に振った。
「違う! 初めてなんかじゃない!」
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