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第一章・30

 浴衣を脱いだ暁斗は、下着一枚の姿だ。  先程までの昴の痴態にすっかり興奮しきった暁斗のそこは、布を突き破らんばかりに張りつめている。  それにはまるで頓着せず、暁斗は昴の隣に横になった。 「さあ、もう寝ましょう」 「うん……」  本当は、尋ねたかったのだ。  僕ばかり悦い思いをしてもよかったのか、と。  柏は、射精してはいないのだ。  きっと僕が初めてなんだという事に気づいて、無理には犯さずにいてくれたんだ。

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