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第三章・12
「しかし昴様の菊蕾は、まだ私を受け入れるようには出来ておられません。だから、代わりに遊女を抱いておりました。申し訳ございません」
「菊蕾?」
抱きしめ、耳元で囁いているうちに落ち着きを取り戻した昴に、暁斗は畳み掛けた。
「男と女がどこでまぐわうかは、知っておられますか」
「うん。子どもの頃、講義で聞いた」
「では、男と男の場合は?」
「え? えっと……」
はた、と昴の頭に、素朴な疑問が湧きあがってきた。
そういえば、僕と暁斗は男同士だった。
男と女は、一つになれるように体のつくりができている。
では、男同士の場合は?
僕と暁斗の場合は?
「単刀直入に言うと、菊蕾とは肛門の事です。私の摩羅を、昴様、あなたの菊蕾へ挿れたいのです」
「……」
「いいですね?」
「ええええッ!?」
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