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第三章・18
「昴様、どこか具合がお悪いのでは?」
またか。
屋敷の使用人にそう問われ、昴は薄く唇をあげて笑顔を作った。
「何でもない。気にしないでくれ」
そうは言いながらも、そろりそろりとゆっくり歩いてゆく姿を見ると、やはり体の調子が悪いのではないか、と思われる。
「どうか昴様、自室でお休みになられてください」
「ありがとう。でも、本当に大丈夫だから」
そう。病気でも怪我でもなんでもない。
だが、暁斗にアナルプラグをお尻に挿れられているから、とは口が裂けても言えないことだ。
歩くたびに内で微妙に動くプラグは、昴を常に責めさいなんでいた。
座ると最悪だ。ぐっ、と深く挿入り込み、体内の奥まで刺激してくる。
もう少し。
もう少しで、あの部分に当たってしまいそう。
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