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第三章・19
暁斗が昨夜、指で苛めてきた部分。
あそこに当たればおしまいだ。
人が周りにいるにもかかわらず、はしたない声を上げてしまうに違いない。
しかしプラグは巧くできているもので、そこまでは当たりそうで当たらない。
逆に、そこに擦りつけたくなる気持ちをこらえながら、昴は散々な一日を過ごした。
夜、途中で倒れこんでしまいそうになりながら、昴はようやっとの思いで暁斗の部屋へとやってきた。
ドアを開けると、暁斗が意地悪な笑顔で迎えてくる。
昴の、赤く染まった顔。
のぼせあがった眼の色。
薄く開いた唇からは熱い息が漏れ、暁斗は彼が約束通りちゃんと一日プラグを体内に挿れていたことを知った。
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