79 / 193
第三章・20
「よく我慢されましたね。偉いですよ」
「早く……、抜いて」
まあお待ちください、と暁斗は昴を寝室へいざなうと、ベッドの上に登って胡坐をかいた。
「私のものを、手で遊んでごらんなさい。淫を吐かせることができれば、抜いて差し上げます」
「暁斗! 約束が違う!」
「私がいつも昴様にやっていることをすればいいだけです。できますね?」
「ぅう……」
涙目になりながら、昴は雄々しく突き出された暁斗のペニスにそろりと触れた。
そろそろと撫でていると、くすぐったいのか暁斗は喉の奥で笑っている。
くやしい。
僕はこうされると、いつも悶え悦がってすぐに吐き出してしまうのに。
暁斗の余裕が、憎らしかった。
僕だって、暁斗に変な声を上げさせてみせる。
思いきり、吐き出させてみせる。
ともだちにシェアしよう!