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第三章・20

「よく我慢されましたね。偉いですよ」 「早く……、抜いて」  まあお待ちください、と暁斗は昴を寝室へいざなうと、ベッドの上に登って胡坐をかいた。 「私のものを、手で遊んでごらんなさい。淫を吐かせることができれば、抜いて差し上げます」 「暁斗! 約束が違う!」 「私がいつも昴様にやっていることをすればいいだけです。できますね?」 「ぅう……」  涙目になりながら、昴は雄々しく突き出された暁斗のペニスにそろりと触れた。  そろそろと撫でていると、くすぐったいのか暁斗は喉の奥で笑っている。  くやしい。  僕はこうされると、いつも悶え悦がってすぐに吐き出してしまうのに。  暁斗の余裕が、憎らしかった。  僕だって、暁斗に変な声を上げさせてみせる。  思いきり、吐き出させてみせる。  

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