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第三章・21
いつもされていることを思い出しながら、手で、指先で彼自身を弄りまわした。
上下に扱き、裏筋を擦り、先端を指腹で撫でまわす。
「なかなか、お上手ですよ」
暁斗の言葉は本心のようで、彼のものはどんどん勃ちあがり硬さを増してゆく。
ぞくり、と後膣が疼いた。
これが、挿入ってくる。
いずれ、僕の内に。
もぞりと動いたはずみに、体内のアナルプラグが内壁に当たり、昴は悲鳴を上げた。
「んッ! あぁ!」
暁斗より先に、自分が漏らしてしまった。
恥じ入る昴を腹這いに伏せさせ、暁斗は後ろからプラグを取り出した。
「がんばりましたね。ご褒美です」
プラグの代わりに、暁斗の指が挿入ってきた。
節張った指は体内で自在に蠢き、欲しくて欲しくてたまらなかった部分にぐっと触れてきた。
「あぁッ! やぁ、あ! 暁斗、……暁斗ッ!」
枕をかき抱き、体中を巡る悦楽に震えた。
下半身がぶるぶると震え、まるで自我を超えた別の生き物のように波打った。
「はぁ、はぁ、ああ! あッ、あッ、あぁあ!」
思いきり吐き出したのは、悔しいが昴自身の方だった。
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