92 / 193
第三章・33
つぷ、と先端が内に挿入る気配。
緊張する間もなく、暁斗自身が体内へと侵入してきた。
「あぁ。あ、あ、あぁあ!」
思わず声を上げていた。
だが、痛みなど全くない。
体の奥深くへ挿入ってくる、暁斗のペニス。
やがて、全てを飲み込み、昴は熱い息を吐いた。
ホントに。
本当に、暁斗が僕の内に。
「痛くはないですか?」
「だい……じょう、ぶ……」
「動きます」
「んッ! あぁ、あ。んあぁッ!」
引き抜かれてゆく暁斗に絡みついて逆立つ、内壁の膜。
ぎりぎりまで引き抜かれ、もう一度内に挿入ってくる。
その、繰り返し。
次第に激しく速くなるその動きに、昴はすっかり夢中になっていた。
ともだちにシェアしよう!