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第三章・33

 つぷ、と先端が内に挿入る気配。  緊張する間もなく、暁斗自身が体内へと侵入してきた。 「あぁ。あ、あ、あぁあ!」  思わず声を上げていた。  だが、痛みなど全くない。  体の奥深くへ挿入ってくる、暁斗のペニス。  やがて、全てを飲み込み、昴は熱い息を吐いた。  ホントに。  本当に、暁斗が僕の内に。 「痛くはないですか?」 「だい……じょう、ぶ……」 「動きます」 「んッ! あぁ、あ。んあぁッ!」  引き抜かれてゆく暁斗に絡みついて逆立つ、内壁の膜。  ぎりぎりまで引き抜かれ、もう一度内に挿入ってくる。  その、繰り返し。  次第に激しく速くなるその動きに、昴はすっかり夢中になっていた。

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