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第三章・35

「内に、出しますよ」 「え? 暁斗、内、って。ちょ、待っ……」  昴の返事も待たずに、暁斗は体を解放した。  熱い滾りをぶつけるように、その最奥に注ぎ込んだ。 「ぃやあッ! あぁあああ!」  背を反らせ、暁斗の激情を受け止めた昴は、その刺激に再び果てた。  二人抱き合い、射精し合った。  ひくひくと震えるいっぱいまで拡がった後膣を指先で軽く履きながら、暁斗は悦びを噛みしめていた。    ついに、ひとつになれた。  昴様は俺のものだ。そして、俺の全てが昴様のものだ。 「私はあまりこういう事は言わないでしょうから、今しっかり聞いておいてください」 「うぅ……?」  はぁはぁと、乱れた息を整えながら、昴は暁斗の眼を見た。 「愛しています、昴様」 「暁斗」  あぁ、僕も。  僕も愛してる、暁斗。  暁斗、大好き。  暁斗の首にかじりつき、昴はキスをした。  返事の代わりに、唇といわず、頬に、顎に、額にとキスの雨を降らせた。

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