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第四章・13
快楽に耐え兼ねて、その身を翻そうとする昴を許さず、両手を重ねて指を絡めた。
しっかりとベッドに縫い付け、胸の淡い桃色の尖りを暁斗は舌先で何度も弾き、焦らしに焦らした。
もう、一週間はおあずけを食っていたのだ。
今度は俺が、昴様を苛めてやる番だ。
「んッ、んッ、あき……、暁斗……ッ」
物欲しげな声を上げ、昴は背を反らせ胸を暁斗に押し付けた。
もっと。
もっと、そこを苛めて。
ご希望通りに舌腹でゆっくりと大きく舐めあげ、唇に挟んで強く吸うと、切れ切れだった声が、切なく尾を引くようになった。
細く、小さく、しかし堪えがたい悦楽を訴えてくる昴。
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