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第四章・16
「暁斗……早く……」
甘い囁きは、俺をその蜜壺へ誘ってくる。
抗いがたい興奮に、俺を狂わせる。
痛いほどに張り詰め、硬くそそり立った自らのものを暁斗は手に取り、昴の後膣に押し当てた。
ぐりりと先端を捻じ込むと、呑み込むように菊蕾は蠢いてくる。
その誘いに乗るように、暁斗は途中何度かとどまりながら昴の奥深くへ挿入っていった。
奥へ奥へと挿れるたび、髪を振り乱して甘い悲鳴を漏らす昴。
全部奥まで沈めてしまってから、暁斗はもう一度昴へ口づけた。
舌を伸ばし、頬にこぼれた彼の涙を舐めとり、潤んだその瞳を覗き込んだ。
「動きます」
暁斗に見つめられ、恥じらい背ける表情がたまらなく可愛い。
かすかに頷いた昴の髪をさらりとひとつなでると、暁斗は彼の腰に両手を掛け、いきなり大きくペニスを引き抜いた。
「んッ! あぁあ!」
昴の内壁が暁斗のものに激しく擦られ、その体内で暴れる。
一度ギリギリまで引き抜いた暁斗は、その後腰をやや上向きに反らすようにして抽送を繰り返した。
昴の腹側をめがけて狙い、細かく激しく腰を突き入れる。
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