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第五章・23

 まったく困ったものだ。  参ったものだ、この主様は。  眼の眩むような初々しい色香に、暁斗はすぐに耐えられなくなった。  ローションを絡めた自らを掴むと、そろりと昴の菊蕾に先端を捻じ込んだ。 「んッ、あ」  ひくん、と仰け反る昴の腰を支えると、暁斗はそのままゆっくり深く刺し貫いていった。 「ん、んぁ。あ、くッ。あっ、あっ、あぁッ……」  奥へ奥へと忍び込む度にさえずる声も可愛らしい。  加虐性癖の持ち主ではないつもりだが、こんなに可愛く啼かれると、つい苛めたくなってしまう。    最奥まで挿入った後、浅く抜いては奥を責めた。  細かく速く突きまわして、昴の性欲をどんどん拓いていった。 「ん、あッ。や、ぃやッ、あ。ぁあ、んッ。ぃやッ! はッ、はぁ、んぁッ!」  乱れ始めた呼吸と声に、暁斗は頃合いを見て大きく引き抜いた。 「ああぁあッ!」 (あぁ、ヤだ。気持ち、い……ッ!)  体内で味わう暁斗のものは、外で触れたりしている時より硬く感じる。  それが一気に引かれると、体中から力が抜けるような快感を覚えてしまう。  

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