143 / 193
第五章・24
何度も抜き差しされながら、昴は甘い喘ぎを、はしたない声を、先走りの体液を散々漏らした。
昴の性器を弄る暁斗の片手は、体液でどろどろだ。
その手でさらにぬるぬると扱き、揉み上げてくる。
「だめ! ぃやぁ、ダ、メ……ッ! もう、もう……ッ!」
体内を擦られ、性器を弄ばれ、幾度も果てた。
吐き出して脱力した時は、暁斗も動く事をやめてくれる。
身を震わせる昴を抱きしめ、優しくキスをくれる。
だが呼吸が整うと、また苛めてくるのだ。
こんなに貪欲に求めてくる暁斗もまた、初めてだ。
(たぶん暁斗は、お前は俺のものだ、って言いたいんだ。僕が他の誰かと寝るような事があっても、暁斗より悦くはない、って思わせたいんだ)
普段から大人の振舞いをしている彼が、僕の前でだけはそんな子どもじみた独占欲を晒す。
そう考えると昴もまた嬉しく、ひたすら彼の愛に応えた。
暁斗の精を、何度何度も体内に受け止めた。
ともだちにシェアしよう!