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第六章・2
「心なしか、お顔も紅く染まっておいでです」
心配してくれるのはありがたいが、独りになりたい昴だ。
「大丈夫。放っておいて」
「……あの件でございますね?」
あの件?
初めて昴は、真面目に古川に向き合った。
まさか。
まさか、古川は、僕の秘密を知っている?
「東広場の花園を潰して、噴水を造る計画でございます。
(残念、ハズレ)
だが、確かにそれも昴の心に憂いをもたらしている事は事実なので、無言でうなずいた。
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