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第七章・3
『一ヶ月以上昴様と会えずに淋しい思いをするのは、私も同じです』
「うんうん、解かってるって」
『お土産をたくさん買ってきますから、待っていてください』
「任せといて。えへへ」
暁斗のいなくなった屋敷で、昴は夜な夜な彼の言葉を思い出し、それに応えることで精神の均衡を保っていた。
だがしかし。
『一ヶ月以上昴様と会えずに淋しい思いをするのは、私も同じです』
「嘘だ。僕の方が辛い!」
『お土産をたくさん買ってきますから、待っていてください』『
「暁斗の浮気者。今頃、どこかで誰かと!」
一週間で、こらえ性は破たんしていた。
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