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第七章・4

「どうかなさいましたか、昴様?」 「え?」  花園でぼんやりしているところを、呼び止められた。  以前、この花壇の存続を憂えていた古川執事だ。  昴が見事に開発の計画を阻止してから、何かと声を掛けてくるようになっていた。 「いや、別に」 「お淋しいのですな、柏がおりませんので」  ぶぅ、と昴は吹き出すところだった。  なぜ、それを!?

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