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第七章・6

 花園の恩人、などと持ち上げられては、昴も悪い気はしない。  歩きながら、その日は古川といろいろな話をした。  不思議な事で、心持ちもわずかに軽くなったような気がする。 「ありがとう。僕は、もう行くから」 「心は晴れましたでしょうか?」 「うん。今夜はよく眠れそうだ」 「それはようございました」  にっこりと微笑むその顔つきは、どこか暁斗に似ている。  久々に明るい気持ちで、昴は自室へと戻った。

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