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第七章・7

 独りになると、淋しさが一層つのる。  日中に、下手にはしゃいだのがいけなかった。  その揺り返しが、夜に来た。  寝室の隅には、大きなキャリーバッグ。  中に詰めた旅行支度もそのままに、転がしてある。 「……やっぱり、ついて行けばよかった」  あのバッグを暁斗に持たせて、車に乗ればよかった。  飛行機に乗ればよかった。  北の大地は、どんなだろう。  暁斗と二人で、眺めたかった。

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