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第七章・9

「昴様」 「……ん? お前は」  昼間の古川が、眼の前に居る。  なぜ? どうして?   ここはもっともプライベートな場所・屋敷の昴の寝室なのに。 「実はわたくし、以前より昴様の事をお慕い申しておりました!」 「え!?」  がば、と古川は昴に圧し掛かってきた。 「今宵、想いを遂げたいと存じます!」 「や、ちょっと待って!」

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