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第七章・21
ずぶり、ずぶりと腰を進めるたびに、昴は悦い声で啼いた。
「あぁ! ん、ぅんん、あっ、あッ、あぁんッ!」
「動きますよ」
「え、もう!?」
いつもなら、しばらくそのまま抱いていてくれるのに!
しかし昴のささやかな不満は、すぐに暁斗の腰突きに砕け散った。
いつもより速いストライド。
いつもより強い圧力。
いつもより切羽詰った暁斗の息遣いも、昴を熱くさせた。
「あぁ、暁斗ッ! あ、あぁ、あ! はぁ、はぁ、あぁッ!」
「どうです、昴様。具合は悦いですか?」
「ぃやッ! もう、バカッ! 馬鹿暁斗ッ!」
暁斗が腰を引くと、体内が引き攣れて鳥肌が立つほどの悦楽が湧きあがる。
暁斗が腰を挿れると、先端が感じるところを擦って気が遠くなるほどの快感が生まれる。
「あ、あぁ! あんッ! や、ぃやぁあ!」
嫌と言う割には、悦い表情だ。
薄く開いた瞼がいい。仰け反った首筋がいい。桜色に染まった肌がいい。
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