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役得ってやつですね!2 微※鷹×レイラ
モヤモヤじゃなくムラムラだったということか。元々オナニーが苦手であまりやりたがらないレイラだが、それでもまだ嵐太郎が卒業して暫くは何度か自分でも試みた。
気持ち良くなると快感に負け手を離してしまう為、手ですると射精までに時間がかかり疲れる。実はそういうレイラの為に嵐太郎がいくつか大人の玩具を渡していたりする。それは浮気防止の為ではなく、ほっといたら何週間でも自分でしないだろうレイラの事を気にしてだ。
前回その玩具の中からエネマグラを初めて使ってみたレイラ。本来は医療器具だといつことから程よい快感を想像していた所、そんな優しいものではなかったそれに使ったことを酷く後悔した。
「あと二週間もすれば嵐ちゃんに会えるしそれまで我慢する」
「いやいやいやレイラ君!?流石にそれは溜めすぎで良くないよ!?!?俺が気持ち良くしてあげるって!!」
「!?!?こらバカ!ちんこ揉むなっ!!」
「あっ、ちょっとおっきくなった♡」
スルーし続けていた鷹がタックルする勢いでレイラに抱き着きそのまま下半身へと手を伸ばした。振りほどこうとするが馬鹿力な上に頭まで馬鹿な鷹は、レイラがドンドンと背中を叩くのも気にせず自分の手で固く主張し始めたそこを愛おしげに揉む。
「真斗っ、助けて!」
「・・・助けたいけど、今回は鷹にちょっと抜いてもらえば?」
「え!?!?」
「やったぁーっ!!!!」
「流石に溜めすぎは良くないし、それ以上色気ばら撒かれるのもちょっとな・・・?」
まさかの真斗の裏切りにショックで言葉を失うレイラ。どうせ手伝って貰うなら身内の真斗が良かった。というよりも普段からセクハラばかりの鷹が相手というのは不安が募る。
「嵐太郎君には俺から連絡して謝っとくから」
「大丈夫ですよ!今からするのは医療行為みたいなもんですから!」
「全然違うー!!!」
そこまで身長は変わらないというのにレイラを軽々と抱え上げた鷹により、生徒会室に備え付けられた仮眠室へと運ばれる。真斗まで敵に回ってしまっては、もう出すもん出させてもらおうと半ばヤケを起こしている。
先程の刺激ですっかり固くなり自己主張するそこに、確かにちょっと放置し過ぎたかもしれないなと思うレイラ。
「じゃあ早速ですが、しっかり気持ち良くするんでばんばんイっちゃってくださいね!」
「もぉ・・・今日だけだから。あと、絶対後ろ触らないで」
「えぇ!!!」
そこだけは譲れない。いや、本来は体を触らせる時点でアウトなんだろうけど。
「ちんこ入れるのは流石に俺もダメかなって思ってたんですけど指もダメ!?」
「ちんこも指もダメ」
「土下座しても!?!?」
「土下座に意味なんかない」
そんなぁー・・・と項垂れる鷹。顔と体がめちゃくちゃにタイプであるが、幼い頃から顔の見知った嵐太郎の恋人である時点で、美味しい展開に持っていけるのは今回が最初で最後だろうと思っている。そもそも嵐太郎の恋人に惚れた時点で勝ち目も、ましてやライバルになるとも思っていない。
それでもセクハラ発言や過度なスキンシップをしてしまうのは最早性格なので仕方ない。そして嫌がりはしても本気で拒否するわけではないレイラの甘さに付け込んでいるとも言える。
鷹が土下座をしながら粘っているとレイラのポケットでスマホが震えた。
「あ、嵐ちゃんだ!もしもーし!」
「え!まだ俺手出してないっすよ!!?」
『 ・・・はぁ、本当に鷹いるし』
スマホから嵐太郎のため息と共に呆れた声が聞こえる。どうやら先程言っていた通り真斗が早速連絡をしたようだ。
『 レイラ、今回だけだからな』
「ごめんね嵐ちゃん。でもやっぱ俺あと二週間我慢するよ」
「レイラ君!?!?」
やっぱりこの状況はおかしいなと思ったレイラが嵐太郎にそう言えば鷹が慌てて声を上げる。実際レイラは周りが言う程今の禁欲生活に辛さは無いし、夜の寝付きが普段より悪い事くらいしか影響は無い。
『 いや、今回はもう自分で出来ないならこの際鷹でもいいから抜いてもらっとけ』
「え、俺我慢出来るよ」
『 ・・・真斗が言うくらい色気垂れ流してるんだろ。変な気起こす奴が出る前にちょっとスッキリさせとけ』
「えぇ〜・・・」
自分で全く出来ない訳では無いが、出来ればしたくない。玩具を使うのも、慣れていないからか加減が難しくあまり好きにはなれない。しかも先程鷹にしつこく揉まれ実は今もがっつりと反応している下半身が辛いのも確か。
「わかったぁ」
『 今後は放置しないで適度に抜いとけよ。無理そうならテレビ電話でもなんでもしてやるから。・・・ちょっと鷹に代わってくれ』
「余計に会いたくなるやつじゃん・・・」
レイラはまだ嵐太郎と話していたかったが渋々スマホを鷹に渡す。
「元気ですか嵐太郎君!もうバッチリ気持ち良くするんで任せといてください!」
『 ・・・やっぱお前じゃなく真斗に頼むか?』
「それはダメですよ!今回だけ!最初で最後なんだから今回はこの役俺に任せてくださいよ!!!あ、次回もあるなら話は変わってきますが」
『 絶対ない。鷹、よぉーく考えて行動しろよ?・・・わかってるな?』
「!は、はい!勿論わかってます!嵐太郎君の顔を思い浮かべながら速やかに的確にイかせます!」
「人を早漏みたいに言うな」
嵐太郎のドスの効いた声に鷹は顔を引き攣らせながらズレた返事をする。
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