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第一章・30

「あぁッ! ぃやッ! やッ、やッ、もう、ダメぇええ!」  どろどろと、また吐き出してしまった。  もうこれで何度目だろう。  それでもジンガラの動きはやまないので、さらに卑猥な水音が高まってゆく。  ジンガラが腰をやるたびに、ぐちゅッぐちゅッ、と音が鳴る。 「え~、感度良好。王子様はトコロテン状態です。ど~ぞ?」 「うぅッ! ば……か。ジンガラの、馬鹿あぁあ!」 「いけませんねぇ、そんなお下品な言葉遣いは。お仕置きです。えいッ!」 「んあッ! いやあぁ! やめてぇええ!」  ピストン運動を続けながら円を描くように抉り回されるジンガラの腰に合わせて、体内の剛棒がパッサカリアの体内のありとあらゆる場所を刺激する。  腹側の、敏感な部分に擦り付けられるとたまらない。  もがき、声をあげ、引き攣りながら、パッサカリアは次々に襲い来る悦楽の波に呑まれていった。 「パッサカリア、気持ち、い?」 「……」  揺さぶられながら、無言でこっくりとうなずくパッサカリア。  すっかり意識が飛んでしまっているようだ。 「ちゃんと声出して返事して。俺のこと、好き?」 「……はい」  腰はもくもくと動かしながら、ジンガラはで嬉しそうに笑った。 「好きなら、内に出してもいい? 生だけど」 「……はい」  その返事に、顔をほころばせ、さらに深く穿った。 「出します! どびゅ~ッ!」 「はっあ。あぁあああぁ!」  パッサカリアの大きく反り返る背中に腕を回し、腰をぐっと引き寄せてジンガラは射精した。  長く、強く、熱く、パッサカリアの体内に種付けした。 「あぁあ、最高~♪ あれ? パッサカリアちゃん?」  ぐったりと力の抜けたパッサカリアの体が、急に重くなった。失神してしまったらしい。

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