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第一章・31
「あれあれ。俺はまだヤり足りないんだけど」
そう言いつつも、そっと引き抜いた。
美しい体は、すっかり精液まみれになってしまっている。
もはや、どっちのものかも解からない。
「こういう、きったねえ中で寝るってぇのもイイんだよね」
ジンガラが肌を摺り寄せると、濡れた音がねちねちと鳴る。
べたべたの指でパッサカリアの前髪を梳くと、もう一度頬擦りした。
「おやすみ、パッサカリア」
すうすうと、やすらかな寝息を立てるパッサカリアをしっかりと抱きしめ、ジンガラは眠りについた。
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