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第一章・33
ニヤリ、とジンガラは笑った。
そう言う事なら、俺様だって負けてねえぜと舌なめずりした。
「それでは、洗わせていただきます。王子」
「うん」
パッサカリアの背後に座り、液体ソープのボトルを押した。
手のひらで充分泡立て、そっと触れるか触れないかくらいのタッチで、柔らかく肌に滑らせてゆく。
首筋、脇の下、背中、胸。そうして様子を伺いながら、時折熱い息を耳に吹きかけた。
「んっ、ぅん」
ぴくん、とパッサカリアが動いた。
唇は薄く開き、呼吸が速くなってきている。
してやったり、とジンガラは背後でニヤついていた。
腕を前に伸ばし、指先で胸の蕾をくるくると撫でまわしてやると、パッサカリアは身をよじって声を上げた。
「やッ! 何か、何かヤらしい! もういい、やめて!」
「ヤらしい、ってぇのはよ。こういうコトを言うんだぜ~?」
ジンガラは胸をいじっていた手をさらに下へ伸ばし、パッサカリアの分身をきゅっと掴んだ。
「んぁッ!」
「まぁ、すっかり勃っちゃってますね~。そんなに俺のテク、巧かったぁ?」
「ばッ馬鹿! もう、ヤめ……」
「ん~? もう、ヤッて欲しい、ってか!?」
違う、と暴れ出すパッサカリアに背後から抱きつき、後ろから貫いた。
「あぁああ!」
「ほら、ちゃんとここに手ぇ掛けて」
バスタブのへりにパッサカリアの手を掛けさせ、ジンガラは後ろからずんずん突いた。
「んッ、んッ、ぅうん! あぁ、あッん! あぁあ!」
「バックは初めてだよね。どう?」
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