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第二章・6

 ぐい、と差し出されるストロベリーとラブポーションのダブルのコーン。  しょんぼりしながらも、仕方なくジンガラは自分のアイスをパッサカリアに渡そうと持ち直した。 「おっと!」  互いに手渡そうとした途端、アイスはごろんと落ちてしまった。 「あ~あ~あ~」  車の床に落ちてしまっては、もう食べられない。 「ごめんな~。また買ってこようか」 「いや、今はそれほど食べたくはないから」  ディナーが少々辛かったので、口直しにと買ってきてくれたジンガラのアイスクリーム。  今は、その気持ちだけで充分だ。  大雑把そうに見えて、その実こまやかな気配りができるジンガラの一面を、パッサカリアは共に暮らすようになってからひしひしと感じていた。

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