54 / 104
第二章・19
言葉通り、ジンガラとパッサカリアはこのショップの常連になったが、青年にはひとつ気がかりな点がある。
時折、ジンガラがひとりで大量のアイスクリームを買って帰ることがあるのだ。
(まさか、お客様はあれで……アイスクリーム・プレイを!?)
美しいパッサカリアを思い出すと、心がざわめく。
俺も混ざりたい、との気持ちはぐっと抑えて、青年は今日もアイスクリームを売る。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
54 / 104
ともだちにシェアしよう!