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第三章・7
「やぁッ! あ、ぁんッ! はッ、はッ、あぁあん!」
あまりに激しく叩きつけてくるジンガラの腰から逃れようと、パッサカリアの腰が退く。
ジンガラはそれを許さず、しっかり両腕でその細腰を抱えた。
パッサカリアの両脚は、ジンガラの盛り上がった逞しい肩に乗せられ、彼が突くたびに揺れた。その振動さえ、彼を昂ぶらせてゆく刺激になる。
「やッ! ば、馬鹿ぁッ! 優しく……する、って……ッ!」
「これが俺様流の優しさだよん」
気が狂うほどの快楽を与え続けて、嫌なこと、無駄な心配など心から追い出してしまうに限る。
「はいッ、はいッ、はいッ! パッサカリアちゃん、歌って!」
「あぁん! あッ、ぁん! んあぁん!」
「ん~♪ 悦い声ですね~」
リズミカルに穿たれるジンガラの腰に合わせて、ジンガラの甘い悲鳴があがる。
それを耳に心地よく聴きながら、ジンガラはフィニッシュを迎えた。
「パッサカリアぁ。俺の子、産んでぇ~ッ!」
「あぁあああ!」
寝る前に散々ヤッたはずなのに、まだ出る。いくらでも。
ぐったりと力の抜けたパッサカリアを抱きしめたまま離さず、ジンガラは再び腰を動かし始めた。
「や。やぁ……もぅ、ダメ……んんぅッ!」
「まだまだこれからぁ~!」
気絶するまでヤッてやる。そして今度は、俺の夢を見させてみせる。
男としての意地も賭け、ジンガラはただ夢中でパッサカリアを抱いた。
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